コラム【今生のお別れ】

夫と宝物のお子さん3人に囲まれて、
この世を旅立った働くお母ちゃん。

私とお会いした時には、
不治の病にかかっているのは分かっていた。

懸命に生きる姿に何度も励まされた。
母ちゃんの底力、家族への想いと、
ご自身の運命をどんな気持ちで闘っていたんだろう。

他の依頼者さんと同じように、
時には厳しいことも伝えなければならない。

許可、という至上命題のミッションを
もらうため、最短、最善、ベストを尽くす。

申請先にお願い事などしない私が、
今回ばかりは担当者皆さんに頭を下げた。
(どうか彼女が生きている間に)
異例の早さで対応していただき、
無事に結果が出て、しばらく経ってのお別れ。

こんなかわいいお子さんたちと別れるのは、
どんなに無念であっただろう。
苦しい闘病生活がなくなり、
心からお疲れ様、よくがんばったねと伝えた。

中国の皆さんから、
行政書士松井ほど強い女性は見たことないと
言われて何年も経つが、
この時ばかりは、だれに何を思われようと
涙が止まらなかった。
みんながドン引きするのも仕方ないか。

あなたの分まで精一杯生ききる。
今は少しの間のお別れで、
今度会う時は、
食べたかった美味しいご飯一緒に食べよう。

本当にお疲れ様、そしてありがとう!
ゆっくり休んでください。ご冥福をお祈り申し上げます。