出入国在留管理庁が「令和8年(2026年)上半期の外国人入国者数」の統計データが先日公表されました。その中でも外国人が会社経営・管理を行う在留資格「経営・管理」は2025年10月に要件が厳格化され、新規入国者数が激減しています。
1. 新規入国者が約8割減!統計が示す衝撃の実態
2026年6月末時点の在留外国人数は過去最多(約428万人)を更新し、多くの在留資格で増加傾向が見られます。しかし、その中で起業者向けの在留資格「経営・管理」のみが深刻な落ち込みを見せています。
- 新規入国者数の激減: 2026年上半期の「経営・管理」での新規入国者はわずか635人。これは、前年同期の3,329人から80.9%の大幅な減少です。
- 在留者数自体の減少: 「経営・管理」の在留外国人数全体でも4万2,747人となり、前年末から8.6%減少しています。
- 日本を離れる外国人の増加: さらに別の統計分析では、2026年1月〜6月に再入国手続きをせずに日本を出国(帰国)した「経営・管理」の外国人が953人に上り、前年同期(246人)の約3.9倍に急増していることも分かっています。
2. 激変の理由:2025年10月の「要件厳格化」
この大幅な減少の最大の要因は、2025年(令和7年)10月に実施された省令改正による「要件の大幅な引き上げ」です。この厳格化された新しい基準で全期間審査された結果が、今回の統計に明確に表れました。主な変更点は以下の5点です。
- 資本金要件の引き上げ(500万円 → 3,000万円以上)
- 常勤の従業員の雇用義務
- 経営者本人か常勤従業員の日本語能力N2以上
- 経営経験3年以上
- 専門家作成の事業計画(来日時)
なぜ厳格化されたのか? この要件引き上げの背景には、「実体のないペーパーカンパニーの設立」や、事業活動を行わずに不法就労の隠れ蓑として悪用されるケースが一部で問題視されていたことがあります。真に日本経済に貢献する、実態のある確固たる事業計画と資金力を持つ外国人経営者のみを受け入れる方向へ舵を切ったのです。
3. 今後はどうなる?
小規模な飲食店や小売店などを経営する外国人にとって、現在の「経営・管理」は非常に厳しい環境となっています。「経営・管理」の更新申請の審査は、添付書類・説明文書等が大幅に増えて厳しくなっており、専門的な知見が欠かせません。更新期限が近い外国人の経営者様、または外国人の起業支援を行う士業・企業様は、ぜひ弊社までご相談ください。
名古屋・東京行政書士法人 行政書士 小原
[参考:出入国在留管理庁「令和8年上半期における外国人入国者数及び日本人出国者数等」] https://www.moj.go.jp/isa/content/001472506.pdf












