コラム【武士道】

行政書士の前田 智也です。

路面凍結注意の名古屋です。
昨日は、名古屋でも雪が積もっていましたね。
出勤時に、何度か転んでいる人を見かけました。
自分は、転ぶまいと足に力を入れて歩いていると、膝が痛くなってきました。
運動不足丸出しです。ここで運動不足を痛感しました。

さて、旧5000円札に描かれている人物といえば、
ご存知、新渡戸稲造ですね。もう、記憶が薄れている人も多いかもしれません。
今の5000円札は、樋口一葉のイメージですからね。
この新渡戸稲造が、いったい何をした人なのか知らない人が割りと多いらしいです。
お札に載るぐらいなのに・・・・・・なぜ(笑)

新渡戸稲造は、標題にもあります『武士道』の著者です。
この『武士道』は、明治時代に日本よりも先に海外で出版された書籍であり、
文字通り、日本の武士道の素晴らしさを世界に知ってもらうために、書かれたものです。

新渡戸稲造が、この『武士道』を書くきっかけとなったエピソードがあります。
彼がベルギーの法学者の家に招かれたときに、宗教の話題になりました。
「日本には、宗教教育がないのか?」と尋ねられ、新渡戸稲造は、ないと答えると、
「宗教なしで、いったいどのようにして子孫に道徳教育を授けるのですか?」
と繰り返し尋ねられたそうです。
その質問に、彼は即答することができませんでした。
そこで、日本の道徳について改めて考えてみると、
現代日本の道徳観念は封建制と武士道が根幹を成していることに気付き、
整理したものを書物という形にして世に出だそうと考えたそうです。

私たちの稼業は「士(さむらい)業」と呼ばれています。
さむらいと名がつくからには、この『武士道』を忘れてはいけません。
しかし、実際にはこの『武士道』を忘れてしまっているさむらいがいるのも事実です。
どうか、先人たちが築き上げてきたものを愚弄することだけはやめて頂きたいものです。
『武士道』が皆様の心に宿っていると信じております。

前田