コラム【不便を楽しむことの大切さ】

もういくつ寝ると~♪お正月ですね。
クリスマスもお正月もいまではハロウィンもとっても派手なイベントに、
商業戦略のような賑わいに感じてしまうのは、私だけでしょうか。

ここ数年、年末年始に営業するお店の当たり前感に危惧します。
テレビでもCMで元旦から営業!って大晦日のさっきまで営業してたんじゃないのかなと。

市場の原理でニーズがあるから、それに応えて仕掛けて営業を行います。

私は年末もお正月三が日もサービス業も含め、お正月休みにすることを
改めてご提案します。

便利で元旦から営業するお店が混雑するのは分かりますが、
それを支えるサービス業の方たちは、そのご家族たちは、大切なお父さんをはじめ、
この便利さにこたえるために過労死ストップもどこへやら、無理なシフトを家族と離れてすごさざるを得ないでしょう。

私の子供のころは田舎なのもあり、
お正月にすべてのお店がしまっていたので、母ちゃんたちは一生懸命お節を作り、お手伝いもしていました。
その中には日本の伝統文化の知恵と各家庭の味と郷土溢れる特色もあった。
ちっとも不便でなくて、家族と親戚と窮屈な人間関係があったとしても、そこから学ぶことも多かったかもしれません。

今の子供たちは、大型商業施設へ祖父母とでかけても、それはそれで楽しくても小さな子どもの頃しか味わえない
大切な気づきの機会が失われている気がしてなりません。

非正規雇用が半数を超える今、若者も減少の一途で、どこまでも便利にならなくてもいいと思います。
目の前の便利さがもしかしたら多くの方の犠牲で成り立っているなら、不便であることも、それを大切だと伝えることも
今を生きる大人の役目だと思います。