コラム【韓国籍の方の帰化許可申請にて想うこと】

私は行政書士の勉強をするまで、
日本で生まれ、同じく暮らしている
韓国籍の特別永住者の方がいらっしゃることを知りませんでした。

帰化許可申請を行う際も、
他の外国籍の方とは、添付書類や審査基準も違います。

たくさんの方のお手伝いをさせていただく中で、
いつも感じたのは、

やはり日本には、日本国籍でないというだけで、
差別や偏見が根強くあることを強く想いました。

人として、人を差別したり偏見でみたりすること自体、
本当に情けなく、ものすごく憤りを感じます。

みなさんの様々な生い立ちをお聞きしながら、
帰化に対する動機や想いをしっかりうかがいます。
ご家族やご兄弟の中でも、
国籍を選択するのは自由ですから、
これまでの人生、現在、これからの人生、
すべてひっくるめて話してくださいます。

いろんな逆境にも負けずに、地に足をつけて頑張ってらっしゃる
依頼者さんばかりですから、私も一層、力が入ります。

時に意地悪な質問を繰り返す担当官には、
申請者さんの心証を一番に考えながら、
つい、ムキになって?!その真意や根拠となる法令等を確かめてしまうこともあります。

法務局に面接の際には、
いつも「隣にいてくれるだけで安心」と言っていただけるのは、

私自身は、自分の家族・兄弟と思って同行しているからだと
実感しています。